あとぢゑ~る

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大人の発達障害と麻雀初心者の歩む道

🤔責任だけは重い無償奉仕…保護司や民生委員

もう十年くらい前だと思うが、NHKのニュース番組の1コーナーで保護司について取り上げられていた。
ある保護司の女性が出所者の世話をしているのだが、就職の面接について行ってあげたり、ひと月に一度ほど自宅に招いて晩飯を御馳走してやってるとかいう内容だった。
そしてオチが、保護司のなり手不足だった。

私はそれを視て酷く憤りを感じた。

何で犯罪者は就職の面接について行ってバックアップしてもらったり、悩み相談に応じてもらったりと、優しくて手厚いサポートを受けられるのか。
罪を犯していない人間はそんなサポートは受けられないのに。

そういった理不尽さもあったが、それ以上に、懲役行くようなワルの面倒を見るという厄介な務めをボランティアでやらせておいて、それで成り手がいないと嘆いていることだ。

私は、保護司や民生委員のような、他者に対して重い責任を負わなければならない務めは無償ではなく、有償であるべきだと考えている。

保護司が危険な目に遭うケースというのは、そう滅多になかったようだが、今回ついにこのような事件も起こってしまった。

当初、被害者の肩書きは「飲食店経営」だったはずなのに、犯人逮捕が近づいたら、いつの間にか「保護司」になっていた。
保護司は国家公務員とはいえ、職業ではないからだ。

結局これを読んでも、なぜ無償なのか皆目理解できなかった。
やっぱりこんな務めを無償でやらせるのはおかしいとしか思えない。

今回このような事件が起きてしまったことで、保護司のなり手不足はもっと拍車がかかるだろう。
私だったら、保護司なんかやるくらいなら、犯罪被害者の方を支援したいと思うし。

民生委員も全く同じ問題を抱えている。
やはり、民生委員の務めを果たそうとして亡くなられた方がいた。

民生委員だからといって、支援している人を助けに行かなければならない義務はないが、このように「怖いから来て」と直接電話されてしまったら、どうすれば良かったのだろうか。
私も地域の活動に関わっているので、多くの民生委員を知っているが、人一倍優しかったり、正義感の強い人がほとんどだ。
直接助けを求められて見捨てられるような人たちではない。

この記事でも、保護司同様に民生委員のなり手不足が書かれているが、何軒も家を回っては相談相手になったり、会議やら研修やらでかなりの時間的拘束もあるのに、やはり実費弁償程度である。

なり手がいない、なり手がいない……

だったら、カネ出せや!!

「ボランティアやるくらいなら、仕事するから」
実際、こういう意見は多い。
まして命懸けとなるとマゾじゃあるまいし、やりたくないと言う人は、これからますます増えるのではないだろうか。