閉経前後から皮膚トラブルに見舞われるようになった。
一昨年には口角周辺に吹き出物が出現した。
皮膚科での診断は花粉症などのアレルギー反応とのことだった。
それは秋に一時的に出たもので、冬になったら治まった。
年明けて春にも夏にも異常はなかった。
ところがまた翌年の秋に吹き出物が出現した。
今度は目の周辺で、場所こそ違ったが、同じ秋に発症したので、やはり季節性のものだと思って、時期が過ぎれば治るだろうと放置していた。
ところが、冬になっても春になっても治らない。
それどころか悪化しているように見えた。
再び皮膚科に行った。
血液検査の結果、アレルギー反応は全くなかった。
診断結果は「酒さ」だった。
酒さについてググってみると、原因はニキビダニだの女性ホルモンだのピロリ菌だの挙げられているが、結局のところハッキリしたことは判明していないらしい。
ビフラマイシンという抗生剤が処方されるのが一般的らしいが、子供のころから腸が弱くて下痢しやすい私には合わなかった。
下痢や腹痛に見舞われたので、今度はロキシスロマイシンという効き目の弱い抗生剤が処方された。
今度は下痢や腹痛こそ起こらなかったものの、とんでも放屁地獄に見舞われた。
ブーッとかプス～なんてかわいいもんじゃない。
バリバリバリバリッ！！
という凄まじい破裂音なのである。
それも出しても出しても立て続けに破裂音。
とても外出などできない。
腸の弱い自分には抗生剤は無理だと思った。
服用しつづければ、今度は別の病気になりそうだ。
何か他に対策はないかと探していたところ、顔ダニ対策AIDソープというものを発見した。
UNITEDSTARS AIDSOAP
酒さに効果があったという熱い口コミ多数。
さっそく購入してみた。
石鹸といえば清潔感や爽やかさをイメージするものだが、これにはくっきりはっきりニキビダニの絵が描かれている。
本体にもニキビダニが刻印されている。
「森林の香り」と書かれているが、森林というよりも材木の香りそのもの。
有効成分がイソプロピルメチルフェノールであるのは他のニキビ対策品と変わらないが、この石鹸の売りは「フィトンチッド（天然成分）が持つ抗菌・防虫作用に注目して開発されたA・I・D溶液」なのだそうだ。
しかし成分表には、どれがそのA・I・D溶液に当たるのかが分からない。
ググってみたが、その他の成分はスキンケア品に見られる添加物だ。
泡立ちはあまり良くない。
洗顔フォームみたいにモッコモコの濃密な泡が立つなんてことはない。
吹き出物が酷い箇所に念入りになすりつける。
酒さには刺激は禁物と言うが、泡をのせただけでは石鹸成分が浸透しない。
実際、なすりつけなかったところは酒さが出やすかった。
とにかく材木の香りがする。
スクワラン入りなので、洗い上がりは意外にもスベスベ。
しかし、洗浄力が強い石鹸なので、乾燥するという口コミが多いだけあって、拭いたあとは確かに肌がきしむ感じがする。
とりあえず保湿はするものの、この石鹸で洗った後は好転反応なのか、痛痒い感じがした。
五日ほど経つと、何となく肌の赤みや腫れが落ち着いてきたような気がした。
ニキビダニの刻印が見えなくなる二週間後には、友人からも「すごく良くなってる。だって（赤くなってることに）気がつかなかったもん」と言われた。
自分自身でも、瞼の赤みや腫れが劇的に改善されたことを実感していた。
ただ、完治に向かっているかというと、なかなか難しい。
良くなってきたかと思えば、外出して日光に当たってしまうと、また新たに吹き出物ができてしまう。
日焼け止めや帽子や日傘を使っても、強烈な日差しには敵わないのか、いたちごっこである。
それでも何も対策しないで放置していたころと比べれば劇的に良くなったことは確かだ。
もっと早く対策していれば、ここまで酷くならずに済んでいたかもしれない。
今は弱酸性次亜塩素酸水も併用している。
スキンケア品を見直したり、腸活なども試してみたい。
