あとぢゑ〜る

アトヂヱブログ・大人の発達障害と麻雀初心者の歩む道

💿フィオナ・アップル/鬱屈と哀切と孤独を癒す前衛的アプローチ

Fiona Apple "The Idler Wheel Is Wiser Than the Driver of the Screw and Whipping Cords Will Serve You More Than Ropes Will Ever Do"

フィオナ・アップルの4thアルバム。

実に長ったらしいアルバム名だが、それでも2ndよりははるかに短い。

 

 

2012年作。久々のアルバムだった。

前作から実に七年も経っていた。

正直、このアルバムに触れた時は、物足りなく感じた。

過去作と比べてがっつり浸れる曲が無いと当時は感じていた。

 

ただ、1stアルバムの後半もそうだったのだが、このアルバムも後からジワジワやって来た。

今では他のアルバムと比べても遜色ないほどに気に入っている。

それどころか、この先長く聴き続けることになるのも今作ではないかと思えるほどだ。

 

今になって振り返ると、この作品から前衛色が強くなっているんだな。

最後の曲なんか力強いのに、なぜか私はこのアルバムを聴いて、フィオナはとても疲れていて、自身を癒すために作ったのではないかと思ってしまったのだ。

それはピアノの音色からなのか、歌唱から感じるものなのか。

 

"Werewolf"や"Regret"の切なさはどこから来るのだろう。

抑鬱状態の時に同じところにいてくれる、そういう曲。

 

"Jonathan"のピアノは不協和音だ。

こんな音を奏でる人は正気ではないと思う。

そしてこういう音に感情がシンクロしてしまう人間も決して健康的な精神ではないだろう。

 

ありがとう。Fiona Apple.

 

 

Fiona Apple - Largo

www.youtube.com

こちらは国内盤にのみ収録されているという"Largo"

私は輸入盤を持っているので、知らない曲だった。

 

Fiona Apple - Dull Tool

www.youtube.com

映画"This Is 40"のサントラとして提供された2012年の曲。
残念ながら、アルバムに収録されていない。

 

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